NPPVの適応をあげると
1 不穏がなく意識状態も良好な協力的
2 循環動態が安定
3 自分で痰が出せる
4 顔面に火傷や外傷がなくマスク装着可能
5 消化管が活動し異常(嘔吐や腸管閉塞、出血)がない
6 CO2ナルコーシスによる意識障害
7 2つ以上の臓器不全や気胸がない
NPPVは不快感が強いため、患者の理解を得るのに技術が必要です。
自分は送気されるガスを装着前に患者に当て、風の強さを確認してもらいます。比較的導入がスムーズに思います。
NPPVのエビデンス
NPPVが第一選択になるエビデンスと推奨度の高いものをあげると
[急性期]
COPD憎悪、心原性肺水腫(うっ血性心不全)、拘束性胸郭疾患の憎悪、免疫不全に伴う急性呼吸不全
[慢性期]
拘束性換気障害
NPPVの疾患別モード
疾患別の設定フローチャートです。
酸素化に問題があるI型呼吸不全、PEEPが必要な心不全にはCPAP
II型呼吸不全や努力呼吸が強い場合は換気補助を目的にS/Tモード
で治療を行います。
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参考にした資料
[参考書]人工呼吸ケアのすべてがわかる本(2014)
[雑誌]酸素療法(INTENSIVIST,2018)