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ペースメーカーとは

投稿日:9月 27, 2020 更新日:

ペースメーカーは徐脈性不整脈に使用します。

ペースメーカーなどの植込み型デバイスは他にもICDCRTなど種類があります。





ペースメーカーとは

植込み型ペースメーカーでは房室ブロック洞機能不全症候群(SSS)、徐脈に移行しやすい心房細動(Af)などの徐脈性不整脈が適応になります。

弁置換術やCABGなどの心臓手術後の徐脈予防やペースメーカー植込みまでの期間など一時的な使用では体外式ペースメーカーが用いられます。

徐脈に対してペースメーカーが心臓に電気刺激を送り(ペーシング)脈拍数を増加させるのが目的です。結果的に心拍出量が改善します。





ペースメーカーと心電図

心電図は簡単に説明すると

心房の収縮でP波
心室の収縮でQRS波

が出現します。

ペースメーカーで心臓を刺激した時はペーシング(刺激)によるスパイクが発生します。

心房刺激でスパイクの後にP波
心室刺激でスパイクの後にQRS波

がそれぞれ発生します。

ペースメーカー心電図のP波は通常の心房収縮時と同じ形ですが、QRS波は逆になり、幅が広くなるのが特徴です。





ペースメーカーの構造

ペースメーカーは本体とリードからなります。

植込み型の本体のことをジェネレータともいいます。



本体

植込み型ペースメーカーは「プログラマー」と呼ばれる機械でペースメーカーのモードペースメーカーの設定値を操作します。

体外式ペースメーカーは本体からモードの設定を行います。



プログラマー



バッテリー

ペースメーカーはバッテリーから電気刺激を生み出しています。

植込み型では本体とバッテリーが一体となっているため、バッテリー低下時は本体ごと交換します。

体外式では本体の中にある9Vアルカリ電池で動作しています。バッテリー低下時は電池を交換します。



リード

リードは経静脈から入れ、先端を右心房もしくは右心室に留置する心臓内に入れる方法と心臓の外から心筋にパッドやワイヤーをかける方法があります。(心筋電極)

植込み(心内):主流
植込み(心外):小児、三尖弁置換術後
体外(心内):一時的使用、TAVI後
体外(心外):開胸術後

リードは先端(distal)がマイナス(-)となっています。ここは深く理解しなくてよいです。

ペースメーカーはモードによってリードの本数と先端の位置がかわります。

詳細は下の記事に記載しています。

現在ではカプセル型のリードレスペースメーカ(マイクラ)も使用されています。

マイクラ

DC(除細動器)にもペーシング機能が搭載されており、超緊急時はパッドもしくはパドルによるペーシングが可能です。





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ペースメーカーのモード はこちら

ペースメーカーの設定値 はこちら

植込み型除細動器(ICD) はこちら

心臓再同期療法(CRT) はこちら

不整脈 はこちら

心電図・12誘導心電計  はこちら

その他の記事 はこちら(HP)





参考にした資料

[参考書]ペースメーカー心電図が好きになる(2014)

[参考書]レジデントのためのこれだけ心電図(2018)
↑めちゃくちゃわかりやすいです。書いた人を胴上げしたいです。

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