IABP 補助循環

IABPの適応

投稿日:5月 3, 2020 更新日:

IABPは心臓が原因のショック状態(血圧低下)。いわゆる心原性ショックで使用されます。

一番の目的は冠動脈(心臓の栄養血管)の血流を増やすことで心臓の補助をします。





IABPの適応疾患

原因となる心不全は

狭心症、心筋梗塞、不整脈、心室中隔欠損、僧帽弁閉鎖不全、乳頭筋断裂による組織的損傷

などがあります。

なかでも、薬剤が効きにくいとき(薬剤抵抗性)や処置を施しても治りにくいとき(難治性)に使用されます。

他にも、PCIや人工心肺の補助・離脱困難例で使用されます。

心原性ショックでルーチンのIABP使用は推奨されていません。

急性心不全にはいろんな指標がありますが一番メジャーなCS分類、Nohria-Stevenson分類、Forrester分類がよく用いられます。

[CS分類] 収縮期血圧90mmHg以下
[Nohria-Stevenson分類] うっ血、末梢循環不全
[Forrester分類] CI 2.2以下、PAWP 20mmHg以上
他にも血中乳酸値2mmol/L(18mg/dL)以上、乏尿、など





IABPの禁忌

・大動脈弁閉鎖不全症
・胸部・腹部大動脈瘤・解離
・大動脈の石灰化・蛇行・屈曲・閉塞性動脈硬化症、出血性疾患など

IABPは心臓の拡張期にバルーンを膨らませて血圧を上げるため大動脈弁閉鎖不全例では悪化し逆流することがあります。

IABPのバルーンの位置を想像するとイメージしやすいと思いますが、バルーンは下行大動脈に入っています。

大動脈に存在する解離や瘤が悪化する場合があります。





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参考にした資料

[参考書]臨床工学技士集中治療テキスト(日本集中治療医学会,2019)

[参考書]救急・ICU患者のME機器からみた呼吸・循環管理(2018)

[指針]急性・慢性心不全診療ガイドライン(各学会,2017)

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