昨年の4月から大学院に入学しました。
普段は病院で臨床工学技士として働き、勤務が終わったら講義や研究をする日々です。
入学から1年が経過し、たくさんの不安がありましたが、大学院生活も落ち着いてきました。
お金の工面。仕事との両立。時間。卒業。英語・・・
入学当初の不安はたくさんありましたが、元気にやってますよ!
臨床工学技士が働きながら大学院に通う日常を
今回は記録しようと思います。
見ていってね。
修士に入学からこれまでの経過(1年間)
4月(入学)~8月くらいまで講義の嵐でした。
ほぼ毎日、夕方の18~21時くらいまでありました。
ただただ話を聞くだけの講義もあればグループディスカッションもありました。
すべてを必須で受講しないといけないわけではないので、ときどき休みながら通ってる同期もいました。
9月~3月(現在)はときどき土日に講義や博士の学生さんたちの発表を聞くという授業がありました。
あとは隙間時間で自分の研究を進めてました。
ここでひとつ
思ったことがあります。
大学院の授業って
おもしろいです。
通常は先生→生徒に問題の解き方を教えることが皆さんの想像する授業のイメージかと思います。
大学院の授業は違います。
先生達が自身の研究の話をしたり、まだ未解決の問題をみんなでディスカッションしたりします。
「僕はこんなタンパクの研究をしてるんだ!タンパクってすごくない!?」
「輸血拒否の患者について倫理的に対応を考えたい。皆さんならどうする?」
こんな感じで、教員と生徒の目線が同じなんですよね。
先生が偉いっていう固いイメージがあったのですが、いつの間にか授業の空気に溶け込んでました。
そしてなにより。
私は「おかしな人間」「変な人」とよく言われますが、
こういう変わり者ほど高く評価されます。
おもしろいですよね。
小学校や中学校では落ち着きがなく、集団行動ができなくて教師から毎日怒られてましたが、
大学院に来てからは毎日褒められます。
理由は何となくわかってきました。
研究の世界では「発想」と「発信力」を大事にするのです。
思い付きやひらめきといった肝性を大事にしてるんだと思います。
そして、それを実現するための行動力、声を上げていく「発信力」が高いほど評価されるんだなと感じました。
小学校や中学校では社会性を身に着けるために協調性を重視するのに対し、大学院では「発想」「発信力」を評価してるんだなと感じました。
不思議な気持ちになりました。
変わり者の皆様。変人の皆様。いざ、大学院へ通う時です。
これからどうするか
たくさんの講義が終わって、これから研究に集中したいと思います。
他にも大学院はどんな方々が通って、どんなプランを描いているか、参考になるように私の同級生になる方々もまとめてみました。

家庭を持ってる方、仕事が忙しい方、
本来は大学院入学をためらう理由になりますが、意外と家庭持ちや仕事が忙しい方も多いです。
私のイメージですが、
環境をリスクに思わず、なんでも手を付けるマルチな方が大学院進学してるイメージがあります。
大学院に「行かない理由」を探すより「行く理由」を探すプラス思考の前向きな方々が多いなと感じております。
不安材料はお金と時間?
先日、X(Twitter)の方でアンケートをとってみました。
私のフォロワーには看護師さん、お医者さん、臨床工学技士さんが多く1万人以上います。

注目すべきは「進学したいけど、ためらっている」という人が35.7%います。
一定数の人は進学を狙っていると言えます。
そんな人たちに向けてもう少し深入りに聞いてみました。

お金と時間に不安を抱えている方が多いですね。
ここについて細かくお話しようと思います。
大学院生活における「お金」の工面
私の場合は国立の大学院で入学金24万円程度、2年間の学費で110万円程度費用がかかります。
国立なので安い方らしいです。
返済不用の奨学金制度なども調べたら出てきたのですが、
低所得の方や学生上がりでない限り、審査が厳しいところが多いです。
社会人通学の私でも、2社ほど返済不用の奨学金(審査あり)がいただけそうなので在学中に申請してみるつもりですが、
おそらく全額、私の口座から支払うことになりそうです。
福利厚生の良い病院では進学にかかる費用を分担してくれる施設もあるみたいで、
知り合いの博士学生は務めている病院から学費を援助してもらってるみたいです。
皆さんも、該当する援助金があるかもしれないので、
ぜひ調べてみてください。
大学院生活における「時間」の工面
ほとんどの大学院では社会人に配慮して夜間履修をしてくれています。
それに加えて、通常2年の修士課程を最高4年まで延長することができます。かかる費用は2年も4年も同じです。
このように、社会人に対して配慮が手厚いですが、
大学院生活は大変です。
ここを切り抜けるための強力な武器があります。
それは「信頼」です。
職場に理解してもらいましょう。
家族に理解してもらいましょう。
これだけでもぜんぜん違います。
これまで職場に、家族に、尽くしてきた人間ほど効力を発揮します。
私の場合は職場に進学について相談したところ「全面協力する」「休みたいときはいつでも言ってくれ」このように心強い言葉をいただきました。
働いてる施設によっては、業務時間扱いで研究や通学に当ててくれる病院もあります。
休職という選択肢もあるので、職場には相談して、頼れるところは頼りましょう。
子供が生まれたばっかのご家庭もあるでしょう。
私の知り合いも生まれたばっかの家族がいましたが、無事に卒業しました。
それは、知り合いがすごいだけではなく、周りの協力がすごかったとご本人は後日談で申してました。
皆さんはいかがでしょう。
相談してみてください。
みんなの気になる Q&A
先日、とある学会で大学院進学に関するパネルディスカッションに演者として登壇しました。いろんな方とお話をして、みんなの気になる所、気にしているところがわかってきたので、私のわかる範囲で Q&A にしてみました。
・英語は喋れないとダメ?
私はまったく英語が喋れません。ですが、不自由なく過ごせてます。授業も英語で進めることがありますが日本の大学院なので、基本的には日本人がわかるように配慮してくれます。不思議と少しずつ英語が話せるようになり、なぜかパキスタン人の友達ができました。進学する大学院によっては英語が筆記試験で出題されることもあるので、よく調べた方が良いです。私の通ってる大学院では英語が喋れない博士さんも卒業できてます。
・筆記試験はあるの?
私の通ってる大学院では筆記試験はありません。授業はレポート提出と出席、論文を書いて単位を取り上げます。他の大学院では英語の筆記試験があったりするのでよく調べた方が良いかも?
・教授を自分で探さないといけない?
大学と違って、大学院は一味違います。入学したら事務が講座と担当教員を配置してくれるわけではありません。事前に興味のある講座の教授に連絡をとり、研究したい旨を伝えて、話し合った結果、進学できます。指導教官を探すところからスタートになります。私は普段から仲の良い医師が講座を持っていて、スカウトという特殊な形でスタートしました。これは異例です。
・研究はどの時期から始めた方が良い?
私がよく見かけるパターンとして、進学する前からある程度研究が進んでいる方が多いです。入学して研究が完成、論文を書く。みたいなプランを描いてます。もちろん私のように入学してから研究をスタートする方がいますが、修士は2年間(最長4年)で修士論文を書き上げないといけないので結構ハードできついです。はぁはぁ言っております。
・大学卒業(学士)でないと進学できない?
通常は学士を持っていないと大学院に進学できません。私の通っている大学院では学士相当の実力があるか見込み審査があります。進学前に審査があって、内容は書類審査です。経歴と筆頭した著書を書いた覚えがあります。正直、大学院は需要が少なく学生ウェルカム状態だと思うので、著書がなくても大丈夫なのでは?と個人的に思っております。
・大学院まで距離が遠いけど通える?
私の知人では最長140kmの距離から大学院に通っている博士さんを見たことがあります。もちろん距離が近いほど有利ですが、前向きに考えると「140km離れていても通えます!」と、言ってるようなものです。ご自身の距離が問題ないかどうか、通う予定の大学院のシステムをよく確認してください。私の場合は歩いて通える距離なので何も苦労してません。
・大学院はいつ進学するのが良い?
これはいろんな考えがあります。大学院に行きたいけど行かない人、大学院に行ったけど中退した人、大学院で卒業した人、いろんな方々の話を聞いた私が考える進学にピッタリなタイミングがあります。それは「進学したい!」と思ったタイミングで行くことです。なぜなら熱意があるからです。やる気があるほど大変な手続きも苦痛に感じないです。やりきるんだ!という熱意は役に立つはずです。しかしながら、なんでも勢いだけで大学院は突破できません。職場と家族の理解も得られないと通えない部分があります。準備も冷静に行う必要があります。この「準備」について、考えすぎる人が多い気がします。準備に時間を費やして「10年くらい前から進学したいと思ってるんだよねー」と言う人もよく見かけます。個人的には職場と家族にはある程度の話をして、準備は100点満点ではなく60点くらい、熱意のボルテージは100点満点の状態で進学するのが一番良いタイミングだと思います。
最後に
いかがでしたが、大学院進学をイメージした時に少し解像度が上がったでしょうか。
大学院進学を考えてる方々に向けて、ちょっとでも後押しになったらうれしいな。
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