Impella 補助循環

Impellaの種類

投稿日:5月 4, 2020 更新日:

Impellaのカテーテルにはもともと「2.5」と「5.0」の二種類がありましたが新たに「CP(3.7)」が追加されました。

新しいCPも踏まえてまとめた表を作成しました。

順に解説していきます。





カテーテル

最大径がImpella「2.5」「CP」「5.0」の順に「12Fr」「14Fr」「21Fr」となっています。

カテーテルは理論上径が太いほど高流量を生み出すことができます。

CPは2.5に比べ極端に径が太くなったわけではありませんが、流入口が大きく作られたため最大3.7 l/minの高流量を生み出せたと勝手に考察しています。



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ガイドワイヤ

キットの中に入っているガイドワイヤーは0.018 inch、2.6mと形が同じです。

Impella 2.5よりCPではダイレータが多く搭載されています。





挿入方法

Impella 2.5、CPはセルジンガー法で経皮的に挿入可能です。

Impella 5.0は皮膚を切開して血管を露出させてから挿入を行うカットダウン法で挿入します。

どちらも基本は大腿動脈から挿入します。鎖骨下動脈から挿入する場合もあります。

Impella 2.5のように経皮的で、Impella 5.0のように高流量にしたいという目的で作られたのがImpella CPです。(by ABIOMED社員)





屈曲限界

Impellaにはカテーテルの形状から挿入時に「屈曲限界」があり、大動脈弓の大きさ・幅によっては挿入不可能な場合があります。

一言でいうと「大動脈弓が小さいとImpellaは入りませんよ」という意味です。

Impella 5.0を例に挙げると、

(A×1/2)+E+(B×1/2)
=69mm以上の大動脈弓の幅が必要

A:上行大動脈の内径
B:下行大動脈の内径
E:中心線での大動脈弓の幅





補助レベル

補助レベルを選択すると回転数が決定され駆動が開始します。

Impellaの種類によって回転数が違うため表で一覧化しました。

「P0」は停止された状態であり、ポンプは動いていません。

P1からP8まで補助レベルを上げるごとに回転数は増加します。

P9は位置確認等で使用し連続使用はできません(自動で5分経過後P8になる「2.5」)。

通常は回転数が上がるほど流量も増加しますが、前後の圧力の影響で流量は変化します。

表は外圧(後負荷―前負荷)が25mmHg上での流量を記載しています。(添付文書)





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参考にした資料

[参考書]臨床工学技士集中治療テキスト(日本集中治療医学会,2019)

[指針]急性・慢性心不全診療ガイドライン(各学会,2017)

[HP]Impella CP 動画(日本アビオメッド)

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