CBP CRRT 血液浄化

小児CHDFプライミングの実際

投稿日:4月 20, 2019 更新日:

今回は自分が実際に行っている小児のCHDFプライミング方法についてお話したいと思います。



血液充填の有無

当院でも基本的にPV(プライミングボリューム)が血液量の10%以上の患者に血液充填を行います。

なかにはぴったり10%くらいな患者もいるため、その場合はHb値やバイタルを確認し、必要であれば血液充填を行うようにしています。





プライミング

膜と回路はできるだけPVの少ないものを選びます。回路内のプライミング(エア抜き・洗浄)は通常通り行います。





充填血液の合成割合

関わっているCEや医師の好みによって分かれますが、だいたい

RCC40ml + 20%アルブミン20ml(4g)

で作ることが多いです。

この割合で約70mlのPVだと回路内のHct値が約30%、アルブミン値が5.7g/dlくらいになります。

自分は予想される回路内や患者との接続後(希釈後)のHb・Hct・Alb値を計算しておき、治療開始時におおきく値が変動しないかを確認しておきます。医師にも値を見せてできるだけ安心してもらえるよう努めてます。





血液プライミング

いろんな方法ありますが、自分は脱血側回路(A側)送血側回路(V側)をバイパスし、間に合成血の入ったシリンジを挟み、充填と洗浄を同時に行う方法をとっています。

血液充填

上図の状態で血液ポンプを回し、回路内のプライミング液をグルグルさせながら除水をかけることで、回路内の水分は排液され、シリンジ内の血液は回路内に満たされていきます。自分は除水400ml/hでかけ、60mlの合成血なら約10分で回路内に血液を充填できます。

血液洗浄

血液充填中に透析液を流すことで、カリウムクエン酸の除去、カルシウム重炭酸の補充などを目的に血液を洗浄します。QDは2000ml/h、QBは80ml/minで約10分間行います。透析液は通常サブラッドを使用しますが、自分は凝固防止目的で生理食塩水で洗浄します。サブラッドによる洗浄に比べて、回路内の電解質の値がおおきくばらつくため、治療前にあらかじめカルシウムなどを患者に投与してもらうこともあります。





いざ、治療開始へ!!

血液プライミング(充填・洗浄)終了後は回路内の血液ガス検査を行い、電解質やHb・Ht値を確認します。患者接続直前までできるだけ血液ポンプは回しておき、洗浄で使用した生理食塩水は忘れないようしっかりサブラッドに交換しておきます。

準備が整ったら血液ポンプを止め、患者に接続し、低流量からスタートします。バイタルが特に問題がなければ目標の流量に設定し、必要であれば検査を行います。少量の採決でも血液量に影響するため必要以上のリスクになる検査は控えています。





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参考にした資料

[参考書]小児急性血液浄化ハンドブック(2013)

[指針]体外循環による新生児急性血液浄化療法ガイドライン(日本未熟児新生児学会,2013)
↑無料で見れます。

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