バセドウ病
・概要
甲状腺機能が亢進し甲状腺ホルモン(Free T4:サイロキシン、Free T3:トリヨードサイロニン)が過剰に産生される。甲状腺刺激ホルモン(TSH)は少なくなります。
・診断
体重減少、甲状腺腫大、むくみ、集中力低下、発汗などの症状からバセドウ病を疑う。血液検査でFT3とFT4が高値、TSHが低値、TRAbは陽性となる。
・アフェレシス
・除去ターゲット
TSHレセプター抗体(TRAb、TSAb)IgG1、IgG4、IgM
サイトカイン
・アフェレシスの位置づけ
PEやDFPPが選択される。
バセドウ病治療ガイドライン2019
・保険適応
なし
橋本病
・概要
甲状腺実質へのリンパ球が浸潤し、甲状腺機能が低下する甲状腺の慢性炎症を起こす自己免疫疾患。慢性甲状腺炎とも呼ばれる。
・診断
びまん性甲状腺腫大、抗甲状腺マイクロゾーム抗体や抗甲状腺ペルオキシダーゼ(抗TPO)抗体陽性、抗サイログロブリン(抗Tg)抗体陽性、細胞診でリンパ球浸潤を認める。など
・アフェレシス
・除去ターゲット
リンパ球
サイトカイン
抗TPO抗体
抗Tg抗体
・アフェレシスの位置づけ
橋本脳症ではステロイドと免疫抑制剤が基本の治療である。薬剤抵抗例で免疫グロブリン、PEが有効という報告もある。
・保険適応
なし
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参考にした資料
[参考書]アフェレシス療法ポケットマニュアル(2012)
[参考書]アフェレシスマニュアル(日本アフェレシス学会,2010)
[HP]令和2年度診療報酬点数 処置(今日の臨床サポート)
↑厚労省の診療報酬改定内容がわかりやすくまとまっているサイトです。