潰瘍性大腸炎(UC)
・概要
大腸にびらんや潰瘍をつくる原因不明の炎症性疾患
・診断
粘血・血便がみられ、内視鏡検査、注腸X線検査、生検組織学的検査などの検査を行う。
・アフェレシス
白血球除去療法(LCAP)
セルソーバE
顆粒球除去療法(GCAP、GMA)
アダカラム
・除去ターゲット
LCAP→白血球(特に顆粒球、単球)、活性化血小板GCAP、GMA→顆粒球、単球
・アフェレシスの位置づけ
通常は週1回だが症状が強い場合は週2回行ったほうが効果的。憎悪する場合は外科的処置や他の治療を行う。ステロイド抵抗性の重症or中等症の全大腸炎型および左側大腸炎型。重症例は早めに併用が望ましい。難治例でステロイドに依存・抵抗どちらでも併用例の記載がある。
潰瘍性大腸炎・クローン病 診断基準・治療指針 厚生労働省
炎症性腸疾患(IBD)診療ガイドライン2016 日本消化器病学会
・保険適応
10回
11回(劇症患者)
クローン病(CD)
・概要
消化管に肉芽腫性炎症をつくる慢性炎症性疾患
・診断
縦走潰瘍 B敷石像 C非乾酪性類上皮細胞肉芽腫などの病変がみられる。
難病情報センター
・アフェレシス
顆粒球除去療法(GCAP、GMA)
アダカラム
・除去ターゲット
GCAP→顆粒球、単球
・アフェレシスの位置づけ
中等症~重症、薬物・栄養療法が無効な時、高レベルのエビデンスはないが行うほうが良いといわれている。
クローン病診療ガイドライン 日本消化器病学会
炎症性腸疾患(IBD)診療ガイドライン2016 日本消化器病学会
・保険適応
10回
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参考にした資料
[参考書]アフェレシス療法ポケットマニュアル(2012)
[参考書]アフェレシスマニュアル(日本アフェレシス学会,2010)
[HP]令和2年度診療報酬点数 処置(今日の臨床サポート)
↑厚労省の診療報酬改定内容がわかりやすくまとまっているサイトです。